血天井と俵屋宗達をみた~京都・養源院をあるく

養源院の記事のアイキャッチ画像 京都あるき・京都市内編
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京都市の養源院の門

今回は、東山は三十三間堂・・・のすぐ東隣の養源院さんに行ってみました。
こちらは三十三間堂さんのようにバス停の名前になってないし、分かりやすい派手さがないのでスルーされがちです。
が、血天井があったり、俵屋宗達の絵があったり、歴史好きな方は行ってみるべきお寺です!

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血天井のある寺『養源院』の場所と行き方

京都駅から市バスが出ています。
近くに京都国立博物館、お隣に三十三間堂があります。

養源院
出発地 京都駅(のりば:D1、D2) 京阪七条駅
バス 市バス100、110、206、208系統など 徒歩約10分
乗車時間(目安) 約10分
到着地 「博物館・三十三間堂前」下車徒歩3分
参拝・開門時間 9時~16時
住所 〒605-0941
京都府京都市東山区三十三間堂廻リ656
所要時間(目安) 約30分
連絡先 075-561-3887

京都駅からのバスでしたら、バス停降りたら近くの信号を渡って三十三間堂と日本赤十字社の間の道を入ってすぐです。

名前からして気になる『血天井』

そもそも血天井って何のことか知っていますか?

戦国武将が戦で亡くなったときの血がついた床を使って、天井に造り直したものです。
供養のためだそうですが・・・なかなかの発想ですよねー、あえて血がついた板を再利用するって。
お焚き上げとかじゃないんだ。

ちなみに血天井のあるお寺は日本中にありますが、京都で一番広いのはこちらの養源院さんだとか。

未来を生きている俵屋宗達の『白象図』

京都市の養源院の前の看板

この看板の左の象の絵、最近よく雑誌などに載っているので見かけたことがあるかもしれませんね。
すごく現代的な絵に見えますが、江戸時代、しかも初期に描かれたもの。
400年ほど前の人が描いたとは、センスがぶっ飛んでますね!

実際に行ってみましょう『養源院』

10月に入ったというのに、真夏日に逆戻りしたある日。
拝観時間が迫っていましたが、行ってまいりました。
15時半ころ。

三十三間堂の東に道があるので進んでいくと、『血天井』と書かれた看板が目に入ります。
こちらのお寺が今回訪ねた『養源院』です。

京都市の養源院のお社

入ってすぐ右手にお社があります。

京都市の養源院の参道

本堂までの道はこのように木が植えられています。
たぶんモミジなので、紅葉の季節になったらきれいだろうなー。
この写真でも右の木が赤くなってきてます。

本堂から先は撮影禁止!

京都市の養源院の本堂

本堂の中は撮影禁止です。
なので写真はありません・・・。

京都市の養源院のしおりとポストカード

拝観料は500円
このようなしおりとポストカードがもらえます。

拝観時間もあと30分しかないし、私だけかな~と思ったら、サラリーマン風男性と歴女風女性がおられました。

受付前の玄関で靴を脱いで入ります。
スリッパなどはないので、気なる方は予備の靴下を持っていくと安心ですよ!

解説付きで案内してもらえるシステム

拝観にはガイドさんがつくそうで。
私が行ったときは7人ほどで聞いていたのですが、例えば一人しかいなくてもガイドして下さるのかどうかはちょっとわかりません。

今の時期、修学旅行生が多いようで、受付嬢兼ガイドのおばちゃんがわちゃわちゃなってました。
予約なしの飛び込みで小学校の修学旅行生が来たとのこと・・・1クラスいっきに来てるし。
予約はしようよ、先生。

解説はまさかの・・・テープレコーダー!

『唐獅子図』『波と麒麟図』『白象図』そして『血天井』などなど、ポイントとなる箇所で、おばちゃんが手にしたテープレコーダーの解説が始まります。
おばちゃんがぽちっと押して再生してるのです!

ご住職のお声でしょうか・・・私は

「テープレコーダー・・・おばちゃんいるのにテープレコーダー・・・このテープレコーダー壊れたらこのお寺どうなるんやろう・・・」

テープレコーダーが気になってしゃーなくてしゃーなくて何も頭に入ってきませんでした
いえ、物事から脱線しやすいのが私の悪い癖です。

おばちゃんも少し解説してくださります。
今回ガイドして下さった方は喋りが達者で面白かったです。

生で見ても超モダン!『白象図』

ちなみに『白象図』は重要文化財ですが、レプリカでなく本物とのこと。
本物をこんな間近で見られるとは思ってもみませんでした。

向かって左の象さんは、右と比べて色が薄くなっている?
日光が当たる場所なので、もしや色あせてきているのでは・・・と少し心配になりました。

さあ!お待ちかねの『血天井』

“ここがお顔で、肩がここで、腕が~”とおばちゃんが棒で示して解説して下さるのですが、正直ただのシミにしか見えませんでした・・・。

他の方はホウホウ言ってはったので分かったのかな?分かったふりしてたのかな?

が、手形はハッキリと残っています!

もっとおどろおどろしいのかなと思っていたのですが、意外と暗い印象は受けませんでした。

シミの人は鳥居元忠さんというのですが、なんていうかね、知らん人なんですけど、武士として、残念ながら敗れて散っていった、その際の気持ちを考えるとですね、時代を超えて鳥居さんを一人の人間として受け止めることができました。

現代のサラリーマン(女性も含めて)に通ずるものがあるようなないような・・・

そんなこんなで、しんみりした気持ちで『養源院』さんを後にしました。

京都市の養源院の中から見た門

門は閉まっていたので、くぐり戸から帰りました。

かるのまとめ

歴史や絵画のことを知らないとよくわからないかな?と思っていたのですが、大河ドラマの『真田丸』程度の知識しかない私でも感じるものはありました。

とりあえず象さんかわいいです。

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