こんにちは、京都市在住の安納かる(@caru_unknown)でございます。
京都旅行と言えば外せないお寺までひとり散歩してきました。
外せないっちゅうか、京都人から見て観光客は外してないんじゃないかと思うお寺です。
ちなみに京都人はあまり行くことがありません。
いつでも行けるしね。
(そしてそう思っているうちに生涯行くことがないということも)
「しみず」ではなく「きよみず」寺
『清水の舞台から飛び降りる』という言い回しがあります。
これは、清水寺の本堂(めっちゃ高いところにある)から死ぬ覚悟で飛び降りるくらいの一大決心をすることを示します。
今回は、その清水寺を散歩しました。
清水寺まで続くルート『茶わん坂』を選択
「recoる」というスマホアプリを使って、東大路通りから清水寺までタイムラプス動画を作ってみました。
う~ん、画像が小さい・・・画面を振りすぎた・・・
再生速度を遅くしたくて別のアプリで加工したのですが、ちょっと失敗。
まー、ちょっとずつ撮り方など改善していきたいところです。
そういうわけで、今回は『茶わん坂』を通って清水寺入口まできました。
他にもいくつか清水寺に続くルートはあります。
朝早かったので、まだお店は開いていません。
開店している時間なら、道中もまた楽しいのではないでしょうか。
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今回の目的:阿弖流為・母禮の石碑を見る。千体石仏群を見る。
何で今回清水寺に行こうと思ったかと言いますとですね。
突然ですが私、アイヌ民族に興味がありまして。
清水寺の境内地図を見ますと、蝦夷の英雄・阿弖流為(アテルイ)の碑があるというではないですか!
これは見ておかないとと思いまして。
そして公式HPにあった千体石仏群にも心ひかれるものが。
こんなコーナーがあったこと、初めて知りました・・・
山門に到着
平日の朝8時半頃着いたのですが、ほかの観光客もぼちぼちと来ておられます。
写真を撮るため、できるだけ人がいない時間帯を選んだのですが・・・
正門の仁王門
開門が朝6時なので、その時間に来ないとダメなのか?
そうなるともう信者さん並みにモチベーションがないとアカンやんー。
チケット販売所では修学旅行生も
昔から疑問だったのだけど、修学旅行に来るような中高生は寺だとか神社だとか興味あるんだろうか・・・ということ。
何で京都なんだろう。
私が10代のころは寺や神社なんか1ミリも興味なかったよ。
まー、遊びの旅行ではないとはいえ、楽しんでもらえてるといいのですが・・・
そんなこんなで思いを巡らせながら本堂へ。
「平成の大修理」葺き替え工事が見られるのも今だけ!
今年(2017年)の2月から、清水寺の本堂では約50年ぶりに檜皮屋根の葺き替え工事をしています。
2021年頃に終わるとのことで、有名なこの状態↓の本堂は見られません。
が、すっぽり覆われた状態の本堂↓が見られるのは今を逃すとあと半世紀は後、と考えると今見ておきたいところ。
というか、この状態の方が個人的には好きかも・・・
そして公式HPにある、足場だけで覆われた夜景の写真、スバラシイです!
この状態のとき行きたかった!
ちなみに工事中ですが、本堂の中には入れます。
大人400円。
足場ももしかして釘を使ってない!?というか、木だ!
神社仏閣の建築は釘を使わないとは聞いていましたが、まさか足場まで使わないでいるとは!
正直ここは後世に残る部分じゃないし、現代のやり方の方が安全だし、経済的だろうし、速いだろうに・・・
と、私は考えるのですが。
でもこれは違うんですよね。
伝統的なやり方を、若い世代に受け継ぐためには必要なことなんです。
実際に触って作って初めて覚えることなので、単に文字で残すことは受け継ぐことにはならない。
伝統とは生きているものなのだ!
たぶんこういうことなのでしょう。
だから私のような合理主義の人間は人の上に立ってはいけない。
ここまで悟ってしまいました。
ご本尊の近くへ!
と言っても、ホントのご本尊の近くの内陣・内々陣と呼ばれるエリアには普段は入れません。
ですが、靴を脱いで礼堂までは行けます。
そこから観音様がちらりと見えますよ。
ちなみに靴を入れる袋は用意されてないので、行きたい方は事前に袋を用意しましょう。
縁結びの地主神社、音羽の滝
縁結びの神様、地主神社
本堂を抜けると、だんだん観光客も増えてきました。
音羽の滝
音羽の滝にて、「他人を写したらまずいから人がいなくなってから撮りたい」と修学旅行の女の子たちが話しているのが聞こえてきました。
その気持ちは、とってーもよくわかる!!
が!!京都の観光地で人を写さずに写真を撮るのは無理なんだよ・・・
なので、モザイクアプリが大活躍です。
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ついに、阿弖流為・母禮の碑へ
そもそも阿弖流為(アテルイ)とは。
平安時代初期の東北地方の指導者。
東北征伐を命じられた坂上田村麻呂率いる朝廷軍と交戦したが、敗れる。
その際、副将・母禮(モレ)とともに降伏し、田村麻呂に率いられて平安京に入洛。
田村麻呂は2人は東北の統治に必要な人物だとし延命を訴えたが、あえなく処刑されてしまう。
簡単に説明しますと、こういう人物なのです。
この清水寺は、坂上田村麻呂が建立したと伝えられます。
阿弖流為にとって田村麻呂は・・・
敵ながら最期までよくしてもらった・・・と思っているのか・・・
それとも、降伏したのに話がちゃうやんけーと思っているのか・・・
よくわかりませんが。
そういうことで、ここに石碑があるのも感慨深いものがあります。
異界の雰囲気漂う「千体石仏群」へ
本堂へ向かうメインストリートから外れているからか、こちらはひと気がありません。
そのため、神聖な雰囲気・・・というか異界への入口のような雰囲気です。
京都の各町内ではお地蔵様をお祀りしています。
そしてお盆になると『地蔵盆』と呼ばれる行事が各町内ごとに行われるのですが・・・それはまた機会があれば。
明治の廃仏毀釈の際に捨てられることになったお地蔵様を集めて、こちらでお祀りしているのだとか
今朝、清水寺行ってきた〜。清水の舞台もいいけど、こういうお地蔵さん?道祖神?の方に目がいく。もしかして私は寺とか神社が好きというより、お地蔵さんが好きなのかもと思った。 pic.twitter.com/z7nuTSc1fy
— 安納かる (@caru_unknown) 2017年9月19日
ここは私のお気に入りの場所になりました。
かるの感想
THE京都!というお寺ですが、坂上田村麻呂のこと、阿弖流為のこと、はたまた日本建築のこと、お地蔵様のことなど・・・
事前に調べていくと、また一層違った面から清水寺を楽しめます。
ここは6時から開いているので、できるだけ早い時間帯がお勧めです。
境内もですが、周辺の道路やバス停も比較的空いていますよ。
アクセス
清水寺
京都駅から・京都市バス206系統(東山通北大路バスターミナル行き)、100系統(清水寺祇園・銀閣寺行き)『五条坂』下車 徒歩約10分 など・・・
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