こんにちは、京都市在住の安納かる(@caru_unknown)でございます。
夏が大嫌いな私ですが、8月7日~10日あたりは毎年、ちょっと楽しみな時期ではあります。
このクソ暑いなか・・・向かうは六道珍皇寺
地元の者からは『六道(ろくどー)さん』と呼ばれるこのお寺・・・
場所は、古くは平安時代の風葬地である『鳥辺野』の六道の辻にございます。
今年もやってまいりました、六道詣りの時期です。
六道詣りとは・・・
大文字山などの“五山の送り火”はよく知られていますが、あれは、単に山を火で飾ってわー綺麗と楽しむものではなく、立派な宗教行事であります。
お盆に帰ってこられた先祖の霊をあの世へ送るための儀式です。
そして、その前の8月7日~10日あたりの時期に、先祖の霊を迎える必要があるんですね。
その迎えるための風習のことを『六道詣り』と言います。
境内に入るまでの参道では、「マキいりませんかー」の声掛けとともに高野槇が売られています。
これを買って、水塔婆に戒名を書いてもらって、清めてから鐘をつくのです。
今年もたくさんの方々がご先祖様を迎えておられます。
この綱を引っ張ると鐘がごーんとなるんですな。
このお堂の裏ではなんかを録音してました。
と、まー長々と説明してきましたが、私がこの寺を好きな理由はそこだけではありません。
小野篁(おののたかむら)ってご存知でしょうか。
平安時代の役人かつ学者で歌人という人物なんですが、このオジサマ、なんと珍皇寺にある井戸からあの世へ通ってたという伝説があるんですね。
昼間はこの世で役人として働き、夜はあの世で閻魔大王の副官をしていたとか。
わーたいへん。
いやーでも近くの寺の井戸があの世につながってるって、なんかロマンを感じます。
残念ながらこの「黄泉がえりの井戸」は普段見ることができません。
ですが、平安の時代に、地獄に思いを馳せに、ぜひ訪れてください。
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