十月桜の平野神社とムラサキシキブ

北野天満宮の天神市に訪れた際、「平野の夜桜」で有名な平野神社にもお参りしました。
春には桜が咲き誇る神社です。

（訪問日：2018年10月25日）

平野神社へのアクセス

平野神社

公式サイト：http://www.hiranojinja.com/

公共交通機関で

ＪＲ京都駅から
市バス２０５、５０系統「衣笠校前」下車、徒歩３分

京阪三条駅から
市バス１０系統「北野白梅町」下車、徒歩７分
市バス１５系統「衣笠校前」下車、徒歩３分

京福電鉄（嵐電）
北野線「北野白梅町」駅から徒歩７分

駐車場

東側の鳥居前にあり
20台、1000円
（2018年10月25日現在）

住所
〒603-8322　京都市北区平野宮本町１

電話
075-461-4450

平野神社の境内の今

平野神社はもともとは平城京に祀られていましたが、平安遷都にともない今の場所に引っ越したのだとか。
門のところに、このような看板が。

2018年9月4日、関西を襲った台風21号ですが、ここ京都でもたくさんの被害がありました。
平野神社をはじめ、神社仏閣では建物や樹木の倒壊があいつぎ、今も復旧が続いています。

門をくぐってすぐ目に入るのは、この工事中の拝殿跡。
（被災する前と直後の写真は公式サイトリンクに掲載されていますので、ご確認ください。）

こちらの拝殿は1650年に建てられたものでした。
今では完全にその面影を見ることもできません。

形あるものはいずれなくなるとはいえ、関係者の方のお気持ちを思うと心が痛みます。
今後どのような形で復旧されるのか分かりませんが、これがまた歴史を紡いでいくことを願っております。

こちらは本殿。
重要文化財です。

境内には募金箱も置かれていたので、微力ながらお手伝いさせていただきました。
そして毎月25日には、復興のためのコンサートが開かれるとのこと。
(私が行った日は終わっていました……。）

毎月25日はご近所で天神市もあるので、この日に合わせて予定を組んでもいいですね。

参考記事

季節ごとに楽しめるお花の楽園

平野神社では季節によってさまざまなお花が楽しめます。
お参りした日は、十月桜と紫式部の見頃でした。

秋にも開花する十月桜

十月桜は、春と秋の年2回、花が咲く桜です。
台風で生き残った桜が、小ぶりながらも懸命に咲き誇っておりました。

桜が有名な平野神社、他にもたくさんの品種の桜がありますよ。

秋はムラサキシキブも見頃

お庭でムラサキシキブも見てきました。

（話は前後しますが）鳥居をくぐってからふと左わきを見ると、こんな看板が。

紫式部！
ムラサキシキブは秋になると紫色の小さな果実をつける、シソ科の低木落葉樹です。
ご家庭のお庭にも、近縁種のコムラサキ（コシキブとも）がよく植えられています。

「ムラサキシキブが欲しいけれど、うちでは育たないだろうしな～でも欲しいな～」と、この秋売られているのを見るたびに思っていたのですが、こんなところで出会おうとは！
もちろんお邪魔しますよ～。

こちらは、庭と言っても寺院にあるような日本庭園ではなく、作りとしてはコテッジガーデン風。（もちろんコテッジはないけど）
神社には他にお参りしていた方もおられましたが、こちらは目立たないためか素通りする方が多かったです。

そのぶんじっくり観賞出来ましたよ。
やっぱり日当たりがよくないと育たないんだろうな～と思い、こちらで思う存分楽しんできました。

葉の形からたぶん「コムラサキ」のほうだと思われる。

ちなみに、平安時代の作家の「紫式部」からこの名前になったようですが、もともとこの植物は「ムラサキシキミ」と呼ばれていたとか。

こちらの庭だけでなく、境内にもたくさんの草花がありましたし、花の時期に合わせて訪れるのもいいでしょうね。
何の花があるかは、平野神社の公式サイトに掲載されています。
（ナビゲーション→「平野神社の花」からどうぞ。）

まとめ

こちらの平野神社は華やかな神社ではありませんが、植物たちが大切にされている柔らかい印象の神社でした。
秋には、タイミングがうまくあえば平野神社で桜、北野天満宮で紅葉と、両方を堪能できますよ。
北野天満宮周辺に来られる方は、こちらの平野神社にぜひお参りしてください。