『波消しブロックで会いましょう』読書感想【ブログで書く】

ブログで書く
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以前の記事にしました、Twitterのコミュニティ「ブログで書く」にて、読書感想会を行いました。
書籍は、『波消しブロックで会いましょう』。

(今回の記事も長いですよ、2902文字。興味のある方のみどうぞ)

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『波消しブロックで会いましょう』について、最初にメンバーで話し合う

まずは小説『波消しブロックで会いましょう』についてコミュニティ内で話し合いました。
その時の様子を再現します。

(メンバー:アルパカさん@2oCN2w5X79tB7sd ‏‏、上の小枝さん@namakemono4416、私)

アルパカさん
アルパカさん

名言がいくつかあったけど、一番やばいのはあれだよね

上の小枝さん
上の小枝さん

あれ……あれかな?
「残念でした、私があなたを助けちゃう、そこが十万億土の果てでもね」
あんなん言われたら痺れちゃう。
あと、「忘れ物はあるかって? ないわ、必要なものはぜんぶポケットの中にあるもの」はハッとさせられましたよ。
何か、色々と持ってしまう自分の胸に刺さりました。

安納かる
安納かる

そのセリフ私も好き~! 映画ではマツコデラックスがその役でしたね。

安納かる
安納かる

小説では、正直、中巻半ばまで話が進まなく感じました。
説明のためのシーンが長くて、何度めげそうになったか……。
皆さんはどうでした??

 

上の小枝さん
上の小枝さん

マツコ・デラックス、はまり役でしたよね(笑)

 

あー、分かります。
上巻の転校するまでの話しも長くて、くどいな、と感じました。
映画では転校前の所を15分くらいでまとめてましたけど、それで問題ないというか。

 

まあ、主人公の心情描写がしっかり描かれているからこそ、下巻の怒涛の展開が面白い、と私は感じますけどね。

安納かる
安納かる

そうなんですよ、頑張って読んだご褒美みたいなものですよね!
私の周りでも、途中で読むのやめちゃった子がいて、ホントもったいない。

 

それにしても、主人公の一人称が『ワイ』には驚きました……。女子高生なのに 笑

 

アルパカさん
アルパカさん

特に恋愛面では、少し三角関係というか、キープか?
と思いながら読んでましたね。

 

そこは「マツコ・デラックス」が喝入れた時は流石と思いましたね。

 

ワイいましたね。テンションが上がったりすると、少し関西弁など出る感じが中々いい味出てました。

 

安納かる
安納かる

ね、舞台がスリランカなのに何で関西弁!?って、関西人としてはビミョーな気持ちで読んでました 笑

 

ちょっとね、キープな感じでしたよね。まぁ、事情が事情だけに仕方ないんですけどね……。

 

上の小枝さん
上の小枝さん

読むの止めちゃうか。
上巻・中巻のくどさで、へとへとになっている所に2000ページ越えの下巻は心を折るのに十分か……。

 

マツコ・デラックス(爆)、
「馬鹿!どっちも大事、でももたもたしてたら、どっちも手に入らないわよっ!」ですね。
もう、説得力がヤバい。

 

上の小枝さん
上の小枝さん

何で舞台がスリランカ何だろう?と調べてみたら、こんな記事を見付けまして。

https://www.umeshunkyo.or.jp/108/humansv/232/index.html

 

上の小枝さん
上の小枝さん

波消しブロックが砂に埋もれていくシーンの着想は、ここら辺から着ているのかな?と。

ここで時間がきまして、話し合いは終了!

次は皆で感想文を書いてみました。

『波消しブロックで会いましょう』読書感想(安納かる)

波消しブロックというと、海、それも日本海の波の荒い場所に置かれているイメージが私にはある。それもあまり人が来ないようなところだ。
この本を手に取ったのは、テトラポットで待ち合わせる状況とはどういうものなのか興味を持ったためだ。私自身山に囲まれた地で育ったため、想像がつかない。

本作品は、印象に残るセリフが多い。また心情描写がしっかりしているので、状況が目に浮かびやすい。過去何度も映像化されたのもうなずける。
最新作では思い切ったキャスティングであったが、おおむね納得のキャストだったため、原作のいちファンとしては胸をなでおろした。

私は、小説を読むときは自分の性別である女のキャラクターにどうしても感情移入してしまう。
今回も同様で、年は違えど主人公の女子高生の立場でストーリーを追っていた。

彼女は優柔不断であったり、八方美人な面があったり、周囲の人間をいつも振り回していた。そういった点で、読者の中には拒否反応が起こる人がいるのも事実だ。
しかし私は、拙い性格も含めての人間像に魅力を感じた。

人間を語るのに、国境は関係がない。特に女は精神面で国境がない。
それは私の持論だが、本作品でさらに確信した。

本作品はセリフや心理描写、強烈なキャラクターに注目されがちだ。たしかに、派手な演出で見栄えがする。
しかしこの作品の本質は、主人公の女子高生を通してみる人間ドラマ、もっと言えば作品のテーマにあるのではないだろうか。

波消しブロックが砂に埋もれた頃、大人になった主人公たちが再会する。
この最後のシーンは、それを暗喩しているように思えた。

最後にネタあかし

ちなみにこの『波消しブロックで会いましょう』ですが、
実際には存在しない書籍ですのであしからず!

こちらの企画、その名も『架空読書感想文』。
自分たちで考えた書籍についての感想を書くというものでした。

架空読書感想文
題名だけ(今回は)上の小枝さんが考えて、その本の内容についてメンバーで話し合う。
その際に色んな情報を盛り込み、あらすじを共有する。
そして最後に各々その本の感想を発表する。

こういった流れです。

架空の読書会的な企画はほかでもされているようなのですが、今回私は初めての挑戦でした。

が、意外と楽しく、スルスルと嘘がでてくる。
あんまり滑らかに嘘がでるもんですから、設定も欲張ってしまいましたよ。
(それにしても、テキトーに出したスリランカに本当に波消しブロックの事業があったとは……恐るべし。そしてその記事を見つけてきた上の小枝さんもすごい。)

というわけで、お付き合いありがとうございました。

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